ごまはゴマ科ゴマ属の一年草で、アフリカあるいはインド原産とされいます。
古くから食用とされ、日本には中国のシルクロードを経由して伝わったといわれているそうです。胡麻の草丈は約1mくらいまで成長し薄紫色の花をつける愛らしい植物で、その実の中からとれる多数の種子がゴマです。
ごまは栽培地を選ばず、手間をかけなくても栽培できるとても生命力の高い植物で、栄養価も抜群!!
体に必要な栄養素が小さな粒にたっぷりと含まれ、中国では古くから「食べる丸薬」と言われているそうです。
また、植物性食品の中でもその栄養価はトップレベル。
【ごまの主な栄養】
- 必須アミノ酸のそろった高たんぱく食品
- カルシウム、鉄などミネラルやビタミンB1・B2もたっぷり
- 活性酸素を撃退する抗酸化物質
特に黒ごまは、良質の脂質・たんぱく質・食物繊維、高ビタミン・高ミネラル、必須のカルシウム(牛乳の11倍 )、鉄分を豊富に含む優れた食物です。
カルシウム不足が気になる方や、もっと健康で美しくなりたいという方にとっては、欠かせない食材です。
【おすすめの講座】
【美味しいごまとの付き合い方】
ごまは外皮がかたく、そのまま食べても消化・吸収されにくいので、炒ってからすり鉢で擂ってお召し上がり下さい。
【ごま塩の作り方】
ごま塩は春夏の暖かいシーズンは塩を少なめにするために、「ゴマ18に対して塩を1」秋冬の寒いシーズンは「ゴマ16に対して塩を1」に塩分量を調節すると、より美味しくいただけます。
材料:
ゴマ 春夏18(秋冬16) : 塩 1
作り方:
- 塩大さじ1/2は、中火で水分がなくなるまで乾煎りする。
- 1をすり鉢に入れてよく擂る。
- 黒ごま大さじ9(8)を、中火でいい香りがしてくるまで乾煎りする。
- .2にごまを加えて擂り混ぜる。このときごまは8分目位までする。
ごま塩をつくる時にごまを全部つぶしてしまうと、油がたくさん出て酸化しやすくなるので、擂りきらずにごまの粒がちょっと残っているくらいを、出来上がりの目安にしてください。そして、作りたてが一番美味しいですので、少量作って早めに食べきりましょう。
古来から親しまれてきた”ごま”
ごまは古代エジプトではクレオパトラが健康飲料として、ごま油とハチミツをミックスして愛用していたと伝えられ、古代インド医術のアーユルヴェーダでもごま油が古くから利用され、中国でも不老長寿の薬として最古の医学書である「神農本草書」に紹介されていることから、ごまは老化を防ぎ、美肌や豊かな黒髪を保つことができると「美意識の高い人たち」から支持され続け、その薬効は長い年月にわたって認められてきたようです。
【ゴマと上手にお付き合いする方法】
少量を毎日続けて摂取することがゴマの効用を得る最良の方法です。
摂取量の目安は1日約10g(大さじ1)ぐらい。ゴマは炒ることで外皮が破れ、消化吸収が良くなりますので、できるだけ食べる直前に炒って香りも楽しみ、擂りたてのゴマを食べましょう。